ヒューマン・ライツ・ウォッチ、日本の女性受刑者の人権侵害を指摘
11月 16, 2023 00:35 Asia/Tokyo
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は14日、日本の女性受刑者が刑務所内で人権侵害を受けているとする調査報告書を発表しました。
今回HRWが出した報告書は60人近い日本の元女性受刑者へのインタビューをもとにまとめられました。この中では、妊娠中の受刑者が拘束具を使用されたり、出産した子どもから引き離されたりするなどの事例が指摘されました。
これに対し法務省は、こうした人権侵害疑惑の一部を否定し、HRWの質問状に対して「授乳や抱っこ、沐浴、おむつ交換などで子と接している間は、原則として手錠等の使用はしていない」と回答しました。
法務省は2014年、妊娠中の女性受刑者に分娩室内で拘束具を使用しないように通知しましたが、HRWによれば佐賀県の刑務所で出産中も手錠をかけられていたとする元受刑者の証言もあります。
日本の女性受刑者数は2021年時点で3913人で、大半は窃盗罪や覚せい剤取締法違反で有罪となっています。
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