7月 04, 2022 16:59 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とフランスのコロナ外相
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相とフランスのコロナ外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、フランスのコロナ外相との電話会談において、ウィーンとドーハで行われてきた制裁解除を目指す協議について触れ、「米国側はイニシアチブに基づく進歩したアプローチなしでドーハ協議に参加していた」と述べました。

イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はコロナ外相との電話会談で、「先日行われたドーハ協議に対するイラン側の評価は、肯定的なものである。しかしながら、米国側が外交上の機会をどのように利用したいと考えているかを見定める必要がある」と述べました。

続けて、イラン側は協議において常に前向きな提案やアイデアを示してきたとして、「現在、外交の道は開かれている。イランは永続的な良い合意の最終地点への到達に向けて、真摯かつ真剣である」としました。

そして、イランは常に自国の責務を遵守してきており、相手側がその責務を正しく果たすことを期待していると強調しました。

一方、コロナ外相もこの電話会談において、イランとフランスの良好な関係を歓迎し、核協議が続けられ、制裁が解除される必要性を強調しました。

そのうえで、合意成立は合意が全くないよりも良いとして、「すべての関係方面が満足できる合意に達するには、対話や交渉のチャンスを利用すべきだ」と述べました。

 

制裁解除を目指しての、イランおよび5カ国グループ(英独仏中ロ)の代表者らによる対面式の協議は、2021年12月よりオーストリア・ウィーンにて始まりましたが、今年3月以降はボレルEU外務・安全保障政策上級代表の提案により水入りとなっていました。

この間、カタールをはじめとする一部の国は、当事者間のメッセージ交換や仲介に向け努力してきました。

今回新たな核協議の場となったカタール・ドーハでは28日と29日、イラン側の協議首席代表であるバーゲリーキャニー外務次官と、核合意関連交渉の調整役を担うモラEU欧州対外行動庁事務次長が会談を行いました。

 


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