イラン北部マーザンダラーン州の諸民族の郷土音楽(4);チャーウォシー歌唱
7月 19, 2022 18:48 Asia/Tokyo
チャーウォシー歌唱とは、イラン北部マーザンダラーン州の歌唱音楽のもう1つの形態です。
チャーウォシーは、かつて誰かが巡礼旅行に出る際に、その人物に同行したり、無事を祈ったりするために歌われていたものです。マーザンダラーン州やその他のイランの街には、この儀式が未だ残っているところもあります。
チャーウォシー歌唱と呼ばれるこの儀式は、サファヴィー朝時代(1501年 - 1736年)から巡礼者らの間で盛んになり、ガージャール朝時代(1796年 - 1925年)に頂点に達します。
チャーウォシー歌唱は一般的に、楽器を使わずに歌われます。チャーウォシーは、イラン音楽の伝統とイスラム教・シーア派の信仰哲学が混ざり合った象徴となっています。
今回は、こうした人々の間に伝わる音楽・チャーウォシーを皆様にお届けします。