インド、「イラン・チャーバハール港は中央アジアへの安全で速いルート」
インドのソノワル海運大臣が、「イランのチャーバハール港は、中央アジアへつながる安全かつ速いルートである」としました。
インド、イラン、アフガニスタンは2016年、INSTC国際南北輸送回廊の敷設に向け、インド資本によるイランのチャーバハール港開発を中軸とした三者協定に署名しました。
イラン南東部にあるチャーバハール港は、オマーン湾とインド洋の沿岸に位置する、同国唯一の外洋に面した港です。
チャーバハール港は、その戦略的な位置および、アフガニスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、カザフスタンなどの内陸国が外洋に接続する最短ルートにあたることから、特別な重要性を有しています。
イルナー通信によりますと、インド港湾・海運・水運省のソノワル大臣は31日日曜、「チャーバハールの日」にちなんで同国ムンバイで開催された式典において、「我々はチャーバハール港を、重要なトランジット輸送中継拠点に変えつつある。同港は、イラン経由で中央アジアに向かう、より安価で近く、速く、信頼の置けるルートの要所だ」と述べました。
続けて、「インド政府が持つ展望は、チャーバハールのシャヒード・ベヘシュティー桟橋をトランジット輸送の中心に変え、INSTCの接続に向けて中央アジア諸国への道を拓くというものだ」としました。
また、「我が国は、商社および物流会社のためにシャヒード・ベヘシュティー桟橋およびチャーバハール自由経済区が活用されるよう、強く望んでいる」と強調しました。
そして、すべての代表者および関係者に対し、インドからイランおよび中央アジアへのより安価かつ短く、速く、信頼できるルートを作るために、輸送時間およびコストの削減案を募りたいとしました。
この式典には、イランからアボルファズル・モハンマドアリーハーニー駐ムンバイ総領事およびマスウード・オスタードホセイン道路・都市開発大臣顧問が参加したほか、中央アジア諸国のカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの各大使、さらにアフガニスタン総領事といった、各国の要人らが出席しました。