ウィーン協議最新情勢;EU代表は楽観的、イランは真剣
アメリカが行使した一方的かつ圧政的な対イラン制裁の解除を目指して、オーストリア・ウィーンでの協議が続く中、イラン代表団首席代表のバーゲリーキャニー外務次官および、この協議の調整官を務めるEU対外行動庁のモラ事務次長が5日金曜、会談を行いました。
対イラン制裁の解除および、核合意の復活を目指してのイランと5カ国グループによる協議が、5ヶ月間の休止期間を経て4日木曜にウィーンにて再開されました。
バーゲリーキャニー外務次官を団長とするイラン協議団は、同日からEU、ロシア、中国の各代表団、そして協議開催地オーストリアの関係者と会談しています。
モラ事務次長は5日金曜夜、協議の成り行きに関する記者団の質疑に対し、非常に楽観的な見解を示しました。
また、この協議に参加している一部の外交官らは、国際通信イランプレスに対し、今回の会合がどのくらいの期間続くのかはまったくわからない、としています。
今回の協議ではいくつかの項目に関して検討がなされている様子です。その1つは、イランが核合意により得られる経済的利益です。
イラン側は、経済に関する項目が恒久的なものとなるべきであるとし、こうした目的のためイランと相手側の経済協力の分野での保証提供を求めています。
マランディ・イラン協議団次席代表は5日金曜、「いくらかの進展は見られたが、対イラン保証提供を含むそのほかのすべての問題は、全として未解決だ」と語りました。
もう1つの問題は、イランとIAEA国際原子力機関の間に存在する保障措置問題です。
このため、上記の 2 つの問題を含むさまざまな問題について核合意復活交渉の当事者の決定は、このラウンドの交渉の運命を決定する可能性があります。