イラン外相、「我が国と国民に対する脅迫的発言は結果をもたらさない」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、ツイッターにおいて米ホワイトハウスに向けて、「イランと我が国民に対して脅迫的な発言を行っても、結果が得られることはない」と指摘しました。
イルナー通信によりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相は13日土曜に投稿したツイートで、「ホワイトハウスに対し、イランとイラン国民に対して脅迫的な発言を行っても結果が得られることはないことを想起させる必要がある」としました。
続けて、「ホワイトハウスが他者に責任転嫁しても、イランや地域の数千人もの人々の命に対して行われた多数のテロ犯罪の責任は帳消しにはならない」と続けました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は先日、トルコのチャヴシュオール外相との電話会談で、最近行われた制裁解除を目指すオーストリア・ウィーン協議について触れ、「我々は、欧州を通じて米国に対してメッセージを伝えた。米国側が、現実的かつ実践的な視点を持って合法的で正当なわが国の要求を受け入れ、最終合意文書に向けた土台を用意するよう期待する」と述べていました。
イランへの圧制的かつ違法な制裁の解除を中心議題に据えたウィーン協議は、約5か月の中断を経て、今月4日に新ラウンドが始められました。協議は、この先の行方をめぐる重要な段階に達していますが、最終合意成立までには、西側、特に核合意に違反したアメリカの政治的決定待ちの状態にあります。
同協議は、イラン交渉団のイニシアチブにより進展を見せていましたが、アメリカのバイデン政権が自国前政権の違法行為の償いを先送りして「最大限の圧力」政策を続けているため、核合意復帰に対するアメリカの真剣さに疑問が投げかけられており、協議プロセスは長引いています。
イランは、責任を受け入れる国としてこれまでに繰り返し、「核合意に違反したのは米国であることから、諸制裁を解除して核合意に復帰すべきは同国の側であり、さらにその責務実施状況は検証・確認される必要がある」と表明しています。