イラン外務省報道官、「米政府からまだ返答を受領していない」
(last modified Mon, 22 Aug 2022 09:27:40 GMT )
8月 22, 2022 18:27 Asia/Tokyo

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、核合意復活を目指すオーストリア・ウィーン協議のプロセスについて、「この協議で調整役を務めるエンリケ・モラ欧州対外行動庁事務次長の提案について、アメリカは現在までイランに返答していない」としました。

国際通信イランプレスによりますと、キャンアーニー報道官は22日月曜、定例記者会見でウィーン協議に関する質疑に答え、「我々は、協議の道筋を進んでおり、まだ次のプロセスや詳細を迎えていない。アメリカ側からの返答が得られた時に、初めて協議が成果をあげたことについて語ることができるだろう」と述べました。

また、「イランは、合意の達成に向け、必要な融通をきかせているものの、現在相手側が返答を怠っている」とし、「現状の責任は米政府にある。イランは待つこともなければ、国民の生活を協議のプロセスに結びつけることもない」と語りました。

さらに、「イランは良好かつ、しっかりした恒久的合意を追求しており、自らのレッドライン(譲れない一線)を越えることはない」としました。

なお、シリアの情勢に関する別の質疑に対し、「地域諸国や、地域外諸国の政府は、シリアの情勢に関して現実的な見方をしている」とし、「過去9年間にシリアで発生してきた出来事は、他国の干渉行為の結果であり、現在、同国で新たな情勢が形成されている。これは、同国政府が危機的な状況を乗り越え、テロとの戦いにおいて大成功を収めていることを示している」と述べました。

 


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