イラン国連大使が、核廃絶めぐる米の実際的約束とイスラエルへの圧力を強調
8月 23, 2022 18:09 Asia/Tokyo
イランのタフテラヴァーンチー国連大使は、アメリカが核兵器廃絶に向けて真剣で実際的な約束をし、シオニスト政権イスラエルに圧力を加えることを求めました。
国連で開かれているNPT・核拡散防止条約再検討会議は4週目に入り、3つの小委員会の報告発表が総会で開かれました。
核廃絶・安全保障委員会、核不拡散委員会、核エネルギー平和利用委員会のそれぞれの委員長報告では、進展はわずかにあったものの、NPT加盟国間の意見対立により合意は成立しておらず、残りの期間で合意到達できるよう努力する必要があるとされました。
イルナー通信によりますと、イランのタフテラヴァーンチー国連大使は、アメリカが核廃絶に向けて真剣で実際的な約束をし、また、核のない西アジアを実現する必要性を強調した上で、米国代表の主張に対し、「米国代表は政治的計略を練るかわりに、核廃絶の約束に忠実になる政治的意思が自国にあるかどうかを回答すべきだ」と述べました。
その上で、「シオニスト政権イスラエルの核保有に目をつぶることは、アメリカが常にとってきた政策だ」としました。
イスラエルは現在、西アジア地域で唯一の核兵器保有政権であり、自らの核計画に関してアメリカの支持を受けるとともに、国際的な監視措置から免れています。
一部の推計では、イスラエルは現在100~120発の核弾頭を保有しているとされてきましたが、専門家らはこの数字が現在までに2倍に増えたともしています。
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