イラン核協議団顧問、「米の圧力あっても合意到達は近い」
9月 13, 2022 17:42 Asia/Tokyo
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マランディ氏
対イラン制裁解除交渉でイラン協議団顧問を務めるマランディ氏は、同交渉の最新状況について、「米国による圧力はあっても、依然として合意到達は近い」と述べました。
マランディ氏は、カタール衛星通信アルジャジーラのインタビューに答え、「合意成立には、バイデン米大統領が交渉で残る課題について決断しなければならない」と述べました。
その上で、「イランは、わが国の核計画に関するIAEA国際原子力機関理事会会合および、その結論の如何については心配していない」としました。
イラン交渉団はこれまでに何度も、「合意到達の必要条件は、恒常的な制裁解除が何らかの形で保証されること、そして今後イランに対する圧力行使の手段として利用されるような問題が残らないことだ」と主張しています。
制裁解除に主眼を置くオーストリア・ウィーン協議の新ラウンドは去る8月に始まり、イランは同月15日に欧州の提案に対して文書で、「アメリカの反応が現実的で柔軟なものであれば、合意は形成されるだろう」と回答しました。アメリカも同24日、自らの見解をEU側に伝達しました。
今月2日、イラン外務省のキャンアーニー報道官は、アメリカの回答に関するイランの見解を、ウィーン協議調整官を務めるモラ欧州対外行動庁事務次長に送付したことを明らかにしました。
しかし、その数時間後、米国務省のパテル副報道官は、イラン側のコートにボールを投げ込もうとし、「イランの回答は建設的ではなかった」と主張しています。
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