イラン一部都市で抗議デモ実施、外国メディアの扇動や組織された因子の流入で
イラン国民が1人の若い女性の死亡にショックを受け、その司法解剖の結果を待っている中、テヘランをはじめとする国内の一部都市でこの数日、抗議行動が行われ、公共施設の破損などの被害が出ています。
今月15日、イラン人女性マフサー・アミーニーさん(22)が服装に関する指導のため警察に連れて行かれた際、公衆の面前で突然心臓発作を起こして倒れ、病院に搬送されたものの、死亡しました。
この苦い事件の後、ライースィー・イラン大統領およびヴァヒーディ内務大臣は、事件の詳細を即時捜査し、その結果を報告するよう命じています。
ライースィー大統領はまた、マフサーさんの遺族らとのやり取りで、「彼女は自分の娘と変わりなく、当局にこの事件の真相の全面的な解明を求めている」としました。
またイラン司法長官も、検査・調査の結果が得られた後、その結果が必ず発表されることを確約しました。
テヘラン検察庁は、この事件の真相解明に向けた特別捜査班の結成を命じています。
イランのすべての当局者がマフサーさんの死に関する完全な調査を要求している一方で、外国メディアの扇動と組織された因子の活動により、イランのいくつかの都市で抗議デモが開催されました。
北東部マシュハドでは、抗議者の群衆の中にいた不審者が警察官に放火しましたが、他の何人かの抗議者がすぐに、警官の燃えている服の火消しを試みました。
北部ラシュト市では、何人かの暴徒がモスクに放火しましたが、これはイラン人の文化とは無関係であり、これらのデモに組織された因子が勢力を伸ばしていたことを示すものです。
さらに、西部ハメダーンにある預言者一門の子孫の聖廟にも暴徒が乱入し、放火しました。
いくつかの地域では、数人の警官が暴徒に襲われ、そのうちの複数名は重態とされています。
イラン国旗への侮辱や、救急車への攻撃・破壊、イスラム式の被り物ヘジャーブをかぶった女性への襲撃は、こうした行動が一般市民によるものではなく、またマフサー・アミーニーさんへの追悼とは無関係であることをより明確に示す事例の一部です。
これらの集会において、一部の中核因子は、街路闘争において過去に前例がない手口を活用しており、彼らが訓練を受けていることを物語っています。
こうした中、これまで通りサウジアラビアのメディア、イラン・インターナショナルや、英国政府系のBBCペルシア語放送は、この出来事を報道するとして、反イラン行動や暴動を扇動しています。
さらに、反イランテロ組織モナーフェギン(MKO)につながるのある一部のチャンネルは、警察やイスラム式のヘジャーブをかぶった人々に対する放火や殴打の動画を広く放送し、こうした行動を拡散するよう集会への参加者らを扇動しています。
1979年のイラン・イスラム革命の勝利の後、同国の1万7,000 人以上の市民や政府関係者らが、モナーフェギンや他のテロ組織によって暗殺されました。