イラン外務省報道官、「我が国は欧州の介入主義的行動に返答する」
10月 17, 2022 18:40 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、欧州およびイランでそれぞれ起きている暴動に対し西側がダブルスタンダードの立場を取っていることを批判し、「我が国は欧州の介入主義的行動に返答するだろう」と述べました。
イルナー通信によりますと、キャンアーニー報道官は記者会見において、フランス当局の発表と、西側がイラン国内の状況に対して取っている態度や行動、および彼らがフランス国内で起きているの抗議運動や労働者のストライキに対して見せているアプローチをめぐる質問に答えて、「(西側にとっては)イランで暴動が起きれば、それは良いことであり対処すべきではないが、欧州で暴動が起きるならば、それは悪いことであり対処が必要になる」と述べました。
続けて、「欧州は以前、文脈の中でテロリズムを善と悪に分けてきたが、新たな状況においても、西側の政治的文脈では暴動を善と悪に分けるというやり方が見受けられる」と指摘しました。
また、「人権問題だとしてイランを率先的に攻撃している国々の大半は、イラン国民に対して医薬品すら制限する制裁を課しており、さらには自身が過去にテロリストに指定した複数の組織を国内で受け入れている」と説明しました。
一方、「イランは制裁解除を目指す協議が終わったと考えているか?」という質問に対しては、「制裁解除の協議は我が国の優先課題から削除されてはおらず、核合意復活と全当事国の復帰の下地はある。それでもイランは、合意をただ待つことはない」と答えました。
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