イラン外務省報道官が、EU外交政策当局者の差別発言に反応
10月 19, 2022 15:28 Asia/Tokyo
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「欧州は庭園、残りはジャングル」というボレルEU外務・安全保障政策上級代表の発言に反応しました。
キャンアーニー報道官は、ボレル氏のこの発言に反応して.、ツイッターで「庭園やジャングルといった喩えは、西側諸国に侵略や占領の権利を認める植民地主義的思考から来るものであり、全く容認できない」としました。
続けて、「そのような(植民地主義の)時代は終わり、世界は多極主義に入ろうとしているところだ」と指摘しました。
そのうえで、「EUは現実を受け入れるべきだ。さもなくば衰退・消滅の道を辿ることとなるだろう」としました。
キャンアーニー報道官はまた、17日月曜の週次記者会見においてもボレル氏の発言をめぐる質問に答えて、「このボレル氏の発言は大きな反響を呼び、それらを充分に見聞きしている。この発言はまた、ヨーロッパでも大きな驚愕を沸き起こした。その判断は発言を聞いた人々に委ねるべきだ」としました。
ボレル氏は今月13日、ベルギー・ブルージュの欧州外交アカデミーで行った演説において、「欧州は、政治的自由、経済的展望、社会の統一が最高の形で組み合わされた、1つの庭園である。ほかの世界は全く庭園などではなく、その大部分はジャングルである。ジャングルは庭園を侵食する可能性がある」と述べています。
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