イラン外相、「制裁解除は核合意で明確に記されず」
(last modified Wed, 19 Oct 2022 10:02:25 GMT )
10月 19, 2022 19:02 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、制裁解除を目指す交渉の最新情勢について、「核合意の問題のひとつに、義務は明確になっているものの、制裁解除が明確に記されていないことがある」と述べました。

イラン代表団の率先的行動により、違法な対イラン制裁の解除に焦点を当てた交渉は一連の進展を見せていました。

しかし、西側関係国、特にジョー・バイデン米政権が、トランプ前政権の違法行為の影響の補償を先延ばしし、最大の圧力キャンペーンを継続していることから、核合意復帰へのアメリカの真意に疑問符がつけられるとともに、交渉プロセスが長期化しています。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、交渉におけるイランの目的は良好で強固な合意到達にあるとし、注目に値する保証が得られればイランは核合意に復帰すると述べました。

その上で、「イランはいかなる代償を払っても合意を結ぶ用意がある訳ではなく、国益にかなう合理的な合意を追求している」としました。

また、アメリカからのイランに対する不当な要求について、「核合意の傍らで、イランはアメリカから、革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官暗殺に関わった60人のブラックリスト除外を求められたが、これは見当違いなもので、イランの譲れない一線にあたる」としました。

またウクライナ戦争については、「開戦から2カ月が経った頃、ウクライナはわが国に対し、ロシアに停戦要請をするよう求めて来た」と述べました。

そして、「イランは、停戦およびウクライナ・ロシア双方の協議の場への復帰をめざして努力を続けていくが、西側諸国は武器供与を続けている」としました。

 


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