イラン外相が西側に警告、「非建設的な措置をとるべきでない」
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アミールアブドッラーヒヤーン外相とマーキー・ベラルーシ外相
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相はEUに対し、非建設的で使い古された、何年も前に失敗した路線をイランに対してとるべきではないと警告しました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は26日水曜、テヘランでマーキー・ベラルーシ外相との会談後、共同記者会見にのぞみ、「EUではごく限られた数の国の指導者だけが、地域・国際情勢について偏った性急な見方をしており、他の大多数は理性的な対応をしていることは周知の事実だ」と述べました。
その上で、「ロシアがウクライナ戦争においてイラン製無人機を使用しているとの根拠のない主張を我々は一蹴する。ウクライナ当局者には、技術専門家レベルの二者間会議の場で、このような主張を示すいかなる証拠でも提出するよう提案する。我々の立場は、ロシア・ウクライナ双方の非武装化であり、ウクライナ戦争に反対することである」と述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相はまた、「一部の米当局者は、核協議の合意成立に向けて外交上の極秘メッセージを送るのに必死になっており、間接協議の席やメッセージの間接交換において合意成立への関心を何度も示している一方で、イランにおけるテロや騒乱を支持している。彼らの目的は、交渉において我々に譲歩させることにある」と語りました。
そして、「疑いもなく我々は国益を守るために一線を譲ることはない。合意成立にむけたアメリカ側からのメッセージは我々のもとに届いており、ここ数日もそのようなメッセージを受け取っている」と明かしました。
その上で、「我々の見方では、外交ルートによる方策は順調に進んでいる。しかし一部の米高官は、メディアで見せかけの発言を行い、あたかも自分たちが送ったメッセージに反対しているかのようである」としました。