イラン外相が国連事務総長に書簡送付、国内南部でのテロ犯罪に無反応な安保理を批判
(last modified Sat, 05 Nov 2022 07:30:04 GMT )
11月 05, 2022 16:30 Asia/Tokyo
  • アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とグテーレス国連事務総長(アーカイブ写真)
    アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とグテーレス国連事務総長(アーカイブ写真)

アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相がグテーレス国連事務総長宛に書簡を送付し、最近同国南部シーラーズ市で発生したテロ攻撃に安保理理事国の一部が反応を示さなかったことは、安保理が未だにテロを良いものと悪いものに分類していること示すものだと批判しました。

先月26日にイラン南部ファールス州シーラーズ市内のシャーチェラーグ聖廟で発生してテロ攻撃では、子ども2人を含む13人が殉教したほか、30人が負傷しました。

このテロ攻撃に関しては、テロ組織ISISが犯行を認めており、多くの国が非難声明を出しています。

アミールアブドッラーヒヤーン外相はグテーレス事務総長に宛てた書簡において、この事件に対し安保理が反応を示さなかったことを批判し、「今回のテロ事件に安保理が沈黙を決め込んだことは受け入れがたいものであると同時に、一部の大国が、相変わらずテロを道具として利用し続けているのみならず、世界規模でのテロ対策における安保理の効果的な責務履行の障害となっていることが示された」と強調しました。

国連総会の今期議長国にも写しが提出されたこの書簡において同外相はさらに、国連事務総長報道官が今回のテロ事件に対し適切な時に立場表明を行ったことに謝意を表明するとともに、「ISISが正式に犯行声明を出しているこのテロ事件は、同テロ組織との戦いやその危険因子から地域諸国の安全を守る中でわが国の故ソレイマーニー司令官が見せた勇敢な価値観が確かなものであると証明し、またそうしたテロ因子の完全な撲滅に向けて、地域・国際規模での恒常的な努力の継続が必要性であることを強調している」としました。

 


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