イラン外相、「イランは全ての近隣諸国との建設的な関係を求めてきた」
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イランのザリーフ大臣とドイツのシュタインマイヤー外務大臣
イランのザリーフ外務大臣が、「イランは、地域の大国として、全ての近隣諸国と建設的で論理的な関係を求めてきた」と語りました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ大臣は、2日火曜夕方、ドイツのシュタインマイヤー外務大臣と共同記者会見を行い、「両国の関係、包括的共同行動計画、この問題がイランやドイツなど全ての国にもたらす機会について、ドイツ側と良好な話し合いが行われた」と語りました。
ザリーフ大臣は、「今日、中東地域の状況は、地域だけでなく、世界全体を脅かしている脅威に対抗するため、地域や世界で役割を果たす全ての国が共に考え、協力することを必要としている」と強調しました。
また、「イランとドイツは、シリアの和平プロセスを支援するグループの一員として協力を続けていく。またアフガニスタンについても、麻薬や難民など、さまざまな問題に関して意見交換が続けられるだろう」としました。
さらに、イランとサウジアラビアの間に生じた緊張と、シリアの和平協議へのその影響について、「イランは、サウジアラビアとの関係における緊張を望んではおらず、イラン政府の政策は、近隣諸国を優先にするものだ」と語りました。
ザリーフ大臣はまた、「ただ、全てのサウジアラビア人の平等な権利を求めただけで、サウジアラビアの国家安全保障を脅かしたわけではないシーア派聖職者の処刑は、容認できないものであり、中東やヨーロッパの多くの政府がそれを非難した」としました。
一方のシュタインマイヤー外務大臣も、この記者会見で、イランと6カ国の核協議が結論に至ったことに喜びをあらわし、「ドイツは、包括的共同行動計画が、地域や世界の安全を促すと確信している」と語りました。
さらに、シリア危機に触れ、「シリア危機に影響を及ぼすすべての国が、この国の平和と安定の確立に向けて助け合うべきだ」と述べました。