イラン外相とEU上級代表が電話会談、制裁解除交渉の最新状況など検討
12月 03, 2022 17:30 Asia/Tokyo
イランのアミールアブドラーヒヤーン外相と、ボレルEU外務安全保障政策上級代表が、対イラン制裁解除を目指す協議及びイラン・IAEA間協力の最新状況を検討しました。
イランとIAEAの最新の制裁解除関連協議はボレル氏の提案により、今年8月4日オーストリア・ウィーンで開始されましたが、同月8日に当事国の代表団の帰国により成果なしに終了しました。
イランは、アメリカ側が現実的な見方をもって行動すれば、ウイーン協議での合意成立の可能性がある、と発表しています。
イルナー通信が3日土曜、報じたところによりますと、アミールアブドッラーヒヤーン外相はボレルEU上級代表との電話会談で、協議や協力のルートにおけるボレル氏の役割履行に謝意を表明し、ヨーロッパ諸国の1、2名の大臣らによる外交儀礼に外れた最近の表明を批判すると共に、「今日、ヨーロッパで、一部強硬な政治家が、EUの背後に隠れて同組織の立場から行動している。このため、EUの戦略的な目標は、これらの政治家に間違った情報を提示する暴力集団やテロ組織の利益の犠牲になっている」と述べました。
また、EUを非建設的な感情から乖離させるというEU上級代表の役割を重要なものだとしました。
一方のボレル氏も、ずべての当事国をウィーンでの合意内容の実施に復帰させるために行われてきた措置に触れ、「これまで通り、合意達成のための接触や努力を継続する次第である」と強調しています。
タグ