イラン、「ソレイマーニー司令官を殉教させたことは米のテロ行為の実例」
イラン外務省が、「イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊司令官だったソレイマーニー氏を殉教に至らしめたことは、アメリカのテロ行為の実例である」と表明しました。
2020年1月3日、イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊司令官であったソレイマーニー氏は、イラク当局の公式招待でこの国を訪問していた際、同国バクダッド空港付近にて、米テロリスト侵略軍による空爆で、イラク民兵組織ハシャドアルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官、および他8人の同行者らとともに暗殺され殉教しました。この攻撃は、当時アメリカ大統領だったトランプ氏の直接の命令によって行われました。
テロとの戦いの国際的英雄であるソレイマーニー司令官の殉教3周年に際して、イラン外務省は声明を発表し、「米国政府はテロとの戦いといった虚偽の主張を提起し、国際的な法規範や原則に違反する犯罪行為に出た形で、イランの最高位の軍人の一人であるソレイマーニー司令官への暗殺を、彼の訪問先のイラクにてその公務執行中に計画・実行した」と表明しています。
この声明はまた、「ソレイマーニー司令官を殉教させたというアメリカの犯罪行為は間違いなく、同国によって実行されたテロ行為の一例である」としています。
この声明ではさらに、米政府は、国際的基準や法規範に基づいて、この犯罪に対して「特定の国際的責任」を負っている、と強調されていると共に、これに基づいてイラン外務省は他の機関や司法機関と協力して、「犯罪者の不処罰への対抗」という法的原則に照らし、正義の前で責任を負わせるための一連の措置を講じてきました。
加えて、「アメリカのテロ行為を追及すべく、わが国とイラクの間の合同司法委員会の活動が継続されている」とされています。
さらにこの声明の中で、イランは、テロリズムや過激主義と戦うための基本的な政策に沿って、地域・国際レベルでの平和と安定の確立に向け引き続き努力することを強調しました。