ドイツの外務大臣とイラン政府高官との会談
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ドイツのシュタインマイヤー外務大臣が、テヘランで、イランの大統領、国会議長、外務大臣と会談しました。
(last modified 2025-08-16T09:55:59+00:00 )
2月 03, 2016 22:22 Asia/Tokyo
  • ドイツの外務大臣とイラン政府高官との会談

ドイツのシュタインマイヤー外務大臣が、テヘランで、イランの大統領、国会議長、外務大臣と会談しました。

イラン大統領府のインターネットサイトによりますと、イランのローハーニー大統領は、3日水曜、シュタインマイヤー外相との会談で、「テロリストへの資金や武器の移送は阻止されるべきだ」と強調しました。

ローハーニー大統領は、「この数ヶ月の出来事は、テロがEUをはじめとする全ての国にとって脅威であることを示した」と語りました。

また、イランと6カ国の核協議におけるドイツの建設的で肯定的な役割に触れ、「包括的共同行動計画は、成功モデルとして、国際分野において、その他の問題に関する対話や協力のための良好な雰囲気を作り出した」と語りました。

さらに、「イランは、一部の国々との戦略的な協力協定の署名、実施を進めており、別の国々とも、長期的な協力のロードマップに関して合意している」と述べました。

一方のシュタインマイヤー外相も、この会談で、包括的共同行動計画の正式な実施により、EUやドイツとイランの新たな関係が始まっていると強調し、「ドイツ政府は、政治、経済、文化、大学の全ての分野でイランとの関係を拡大する決意だ」としました。

さらに、「テロの問題を解決するためには、この悪しき現象の成長の根を絶やすべきだり、地域の過激派との対策は、そうした根のひとつだ」としました。

イランのラーリージャーニー国会議長も、3日、シュタインマイヤー外相との会談で、中東地域における緊張の拡大に懸念を示し、「残念ながら、一部の地域諸国は正しい役割を果たしておらず、衝突拡大の要因となり、テロを支援している」と語りました。

一方のシュタインマイヤー外相も、3ヶ月の間に2度、イランを訪問できたことに満足の意を示し、「イランを訪問したドイツの経済代表団は、良好な結果を手にすることができた」と語りました。

イランのザリーフ外務大臣も、2日火曜夕方、シュタインマイヤー外相と共同記者会見を行い、「イランは地域の大国として、すべての近隣諸国と建設的かつ論理的な関係を求めてきた」と語りました。

また、「二国間の関係、包括的共同行動計画の実施、この問題がイランやドイツをはじめとする全ての国にもたらした機会について、ドイツ側と良好な話し合いができた」と述べました。

また、イランとサウジアラビアの間に生じた緊張と、それがシリアの和平協議に及ぼす影響についての質問に答え、「イランは、サウジアラビアとの関係における緊張を望んでおらず、イラン政府の政策は、近隣諸国を優先に据えるものだ」と述べました。

一方のシュタインマイヤー外相も、この記者会見で、イランと6カ国の協議が結論に至ったことに喜びを表し、「ドイツは、包括的共同行動計画が、地域や世界の安全を促すと確信している」と語りました。

また、シリア危機に触れ、「この国の危機に影響を及ぼすすべての国が、シリアの平和と安定の確立に向けて助け合うべきだ」と述べました。

シュタインマイヤー外相は、イランの政府高官と会談するため、2日、テヘラン入りしました。