米、イランの石油輸出増になす術なし
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イランの石油輸
アメリカのメディアが、「厳しい制裁にもかかわらず、イランは石油輸出の新しい方法を次々に見出しており、アメリカはこの流れを押しとどめられないでいる」と報じました。
昨年11月および12月のイランの石油輸出は、米国の制裁にもかかわらず、1日あたり123万バレルを記録しました。
米調査会社クプラーは最近、「2022年11月にイランの原油総輸出量が1日あたり123万バレルに達した」と発表しました。これは2019年の輸出レベルにまで回復したことを意味します。
米ブルームバーグは20日金曜付の記事において「厳しい制裁にもかかわらず、イランは新たな石油輸出方法を次々に見出しており、アメリカはもはやなす術もない状態である。最悪の場合、この増え続ける輸出の流れを止める意欲すらなくすだろう」と報じました。
この記事ではまた、「世界の目がロシアに向けられている一方で、西側の制裁下にある別の石油大国が産油量を増大させている。その国はまさにイランである」とされています。
続けて、「輸出増に伴う増産も、昨年末に原油価格の値下げ圧力の一員となり、中国経済が再開したにもかかわらず、依然としてあまり上昇していない」と述べられています。
イランとアメリカは核合意復活協議を妥結させられなかったにもかかわらず、イランの石油生産は2020年半ばに記録した過去最低記録から昨年は40%増加しました。
記事では、「トランプ前米大統領の退任以降もイランに対する最大限の圧力行使キャンペーンは衰えておらず、米財務省は闇市場でのイラン産石油の販売に関与する企業に制裁を加え続けているが、イランはすぐさま新たな石油輸出方法を見出だしている」と綴られています。
そして、「イランは産油量を増やしただけでなく、輸出量も増大させた。それは、過去に陸上タンクローリーおよび海上輸送用タンカーへの貯蔵を余儀なくされた原油の大部分を売却できるようになったからである」としています。