1月 24, 2023 17:57 Asia/Tokyo

EUのボレル外務・安全保障政策上級代表が、アメリカの違法な核合意離脱やヨーロッパによる合意内容不履行にふれず、「核合意は死んでいないものの、制裁解除交渉にも進展が見られない」としました。

イルナー通信によりますと、ボレル上級代表は23日月曜夜、ベルギー・ブリュッセルでのEU外相会議後の記者会見においてこのことを表明しました。

ボレル氏は、「制裁解除を目指す協議の再開の可能性はあるか」という質疑に対して、「この協議は現在、ウェイティング状態にある」と述べました。

核合意復活交渉に参加している諸国のほとんどは、そのより早急な妥結を望んでいます。

また、イラン側は、アメリカ側が現実を直視した行動を取れば、この合意復活を目指すオーストリア・ウィーン協議の合意到達は可能だとしています。

イランに対するアメリカの最大限の圧力行使政策は、バイデン大統領の就任した2021年には、その目標を達成できない状態となっていました。この政策は、米国に有利な新たな核合意成立に失敗しただけでなく、大西洋の両側をはさんだ国々の間に分裂を引き起こし、アメリカの外交の主要なツールの1つである制裁の効力を危機に直面させ、さらに何より、イランでの覇権主義排斥の流れを加速させることとなりました。

イランは、制裁解除の検証、核合意存続の保証の獲得、IAEA国際原子力機関の保障措置をめぐる主張の撤廃を、制裁解除交渉における主要な要求として提示しており、核合意への復帰は、それがいくつかの制限と引き換えにイラン国民に具体的な経済的利益を与えるような、論理的と見なされる双方向的なものとなった場合にのみ受諾できる、と強調しています。

 


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