イラン大統領、「制裁は我が国を足止めできなかった」
イランのライースィー大統領が、「敵は制裁によって我が国を足止めすることを欲していたが、イランの国民と若者たちは減速や停滞に陥らなかった」と述べました。
ライースィー大統領は、18日土曜に一部内容が公開された中国のCGTNテレビとのインタビューにおいて、アメリカおよびその他の西側諸国がイランに対して課した制裁に関して、「それ(=制裁)は実のところ戦争そのものだが、使う道具が代えられただけである。過去は兵器という道具、今日は制裁という道具というように。彼らは極めて容赦なく、これらの制裁を追及している」と述べました。
続けて、「イラン国民の敵は、病人が必要とする医薬品も制裁対象とし、表皮水疱症(EBウイルス感染症)の子どもを持ち苦しむ家族が必要とする薬さえも輸入を禁じた」と説明しました。
その上で、「世界の人々は、制裁は人々に圧力をかけるという結果をもたらすことをよく知っている。彼らは発言の中で、制裁はイラン政府に圧力を加えるものだと語っているが、その結果が表れるのは人々の生活の中である」と強調しました。
また、「対イラン制裁という政策において、米国のバイデン現政権とトランプ前政権との間には違いがあるように見えるか」という質問に対して、「目にするアメリカの現在の為政者の行動は、以前の為政者の行動と何ら変わりない。あちらの者たちが制裁を追及していたように、こちらの者たちも制裁を追及している」と答えました。
一方、核合意復活協議についても触れ、「イランは良い合意を追い求めているが、相手側はそのような合意を求めていない。彼らは約束を破って核合意から離脱するとともに、交渉の席を離れて、その代わりに(イラン国内の)路地で混乱や暴動を引き起こすことで反イラン的目的を追求しようと望んでいる」と指摘しました。