IAEA事務局長、「核分野でのイランとの協力は継続」
3月 04, 2023 19:15 Asia/Tokyo
ラファエル・グロッシIAEA国際原子力機関事務局長が、「当組織とイランとの核分野における科学技術面での協力は、今後とも継続される」と語りました。
イルナー通信によりますと、グロッシ事務局長は4日土曜、2回目の協議後にテヘランで行われた、エスラーミー・イラン原子力庁長官との共同記者会見で、「本日いっぱい続くことになる、そのほかのイラン政府関係者との会談において、自分の満足する以上の判断が可能だ。その一方で、誠実さと協力に基づく一連の作業は非常に重要である」と述べています。
また、イランの核施設を査察する一方で、シオニスト政権イスラエルの核計画を監視していないことについては、「IAEAが核施設に対して実施する査察は、相手国との法的合意に基づくものだ」としました。
さらに、「イランはNPT核兵器不拡散条約の加盟国であり、この条約の加盟国はIAEAとの保障措置面で合意している」と語りました。
そして、IAEAが政治的手段として利用されないことをどのように保障できるかについて、「当国際機関がいずれの国の指示下でも機能していないこと、および当機関の業績及び事務局長がIAEA理事会の監督下にあることを保証する」と述べました。
加えて、イランの核施設に対するシオニスト政権イスラエルの脅迫に関して、原子力発電所への攻撃と脅迫を非難するとともに、「ウクライナへの攻撃が原因で核施設への攻撃が広まり、現在も進行中だ」と語りました。
最後にグロッシ氏は、「原子力発電所に対する全ての軍事措置は、完全に非難されるべき違法なものであり、IAEAの行動基準となる構造プロセスから外れている」と結びました。
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