イラン外務省報道官、「IAEAの今回会議は定例理事会の枠組みによるもの」
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、6日月曜のIAEA国際原子力機関理事会の会議と、グロッシIAEA事務局長のテヘラン訪問との関係、およびそれが交渉再開にどの程度寄与しうるかに関する、国際通信イランプレスの記者の質問に答え、「IAEA理事会の今回会議は定例理事会の枠組みでのものである」と語りました。
2023年初のIAEA理事会会合は、本日6日にオーストリア・ウィーンにて開催されています。
キャンアーニー報道官は「本日の理事会は、イランの核問題や、グロッシ事務局長の最近のイランの訪問に関連する報告といった問題だけに関するものではない」と述べました。
また、「IAEA事務局長は四半期ごとの報告書で、イランやその他の国々の核関連活動に関する報告書を会議の場に提示しており、イラン関連の報告書も今日と同じ枠組みで提示される」としています。
また、「グロッシ事務局長の今回のイラン訪問は、わが国とIAEAの間の協力に新たな一章をもたらしており、同事務局長はこの問題に関する報告書を議題としている」と語りました。
そして、「2日間にわたるグロッシ事務局長のテヘラン訪問、およびイラン当局とのハイレベル交渉、そしてIAEAとの合意に注目して、今回の会議は技術的なプロセスで進行すると予想される」と述べています。
続けて、査察を増やすことに関するグロッシ事務局長の表明にも反応し、「一部の施設への査察を増やすことは、NPT核兵器不拡散条約と議会の枠組みの中にあり、新しい合意ではない。イランとIAEAの間の関係は、技術的な枠組みの中で継続されるだろう」としました。
グロッシIAEA事務局長は、同機関代表団を率いて今月3日にテヘラン入り、エスラーミー・イラン原子力庁長官と2回の会談を行いました。
グロッシ氏はまた、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相と会談し、その後、ライースィー大統領とも会談しました。
グロッシ事務局長のテヘラン訪問および、イラン高官との会談・交渉の終わりに際して、イラン原子力庁とIAEAは共同協力声明を発表しました。