イラン外務省報道官が、米国務長官の反イラン発言に反論
4月 23, 2023 17:34 Asia/Tokyo
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イラン外務省のキャンアーニー報道官
イラン外務省のキャンアーニー報道官が、「イランの軍事計画に関するブリンケン米国務長官の挑発的な声明には、アメリカの武器市場開拓の続行という目的がある」と語りました。
イラン外務省・報道広報総局によりますと、キャンアーニー報道官は、イランの軍事計画のかく乱を目的としたアメリカの行動、および複数の新たな対イラン制裁に関する米国務長官の声明に反応し、「米国務長官の挑発的な表明は、既に失敗したイラン恐怖症プロジェクトの助長、ならびに地域諸国の間の対立の扇動による、アメリカ産武器市場の開拓継続を目的として提起されたものである」と述べています。
また、「米国務長官の軽率な表明とは逆に、イランは近隣政策の枠組みのもと、外国の干渉なしでの地域諸国の安全と共通利益の確保のための地域の対話、共同参画、協力を常に強調してきた。地域におけるプラスの情勢も、これに沿ったものである」としました。
さらに、「わが国の軍事計画には防衛と抑止の側面しかなく、またイランを攻撃する意図のない国は対象外である」と語っています。
そして、数十年にわたるアメリカ政権の誤った軽率な行動が、地域の情勢不安や不安定、紛争勃発の原因だとし、「地域諸国の問題に対する干渉的で無責任、かつ誤ったアプローチを止めて、地域諸国の協力と参加の下に安定と平和を強化するプロセスが継続できるようにすることこそ、アメリカの利益になる」と述べました。
アンソニー・ブリンケン米国務長官は今月20日夜、声明の中で、「わが国はイランの軍事計画のかく乱・阻止に向け断固たる措置に出ることを約束している」と強調していました。
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