イラン国連大使、「米は利己的に国際法規を無視」
イランのイールヴァーニー国連大使が24日月曜、アメリカの一方的な行動を批判し、「アメリカは利己的に国際法規を無視している」と語りました。
ファールス通信によりますと、イールヴァーニー国連大使は24日、国連安保理会合の演説の中で対イラン核合意におけるアメリカの妨害行為に言及しました。
また、「アメリカは、イランとの核合意からの離脱では飽き足らなかったのみならず、この合意を遵守していた国々をも処罰した」と述べています。
さらに、「アメリカは国際法規を利己的に無視し、各種制裁を行使してきたが、これは国際司法裁判所から却下された」としました。
制裁解除交渉の最終ラウンドは昨年8月にオーストリア・ウィーンで開催されましたが、それ以来これらの交渉は中断されています。アナリストは、バイデン米現政権が過去数か月にわたって核合意復帰に二の足を踏んでいる理由として、シオニスト政権イスラエルからの圧力、議会との意見の不一致、米国内の問題などのいくつかの要因を挙げています。西側諸国は、過去数か月間においてメディア・プロパガンダ戦争の開始により、国益を主張するイランの抵抗を打破しようとしてきました。
イランは、制裁解除交渉における主要な要求事項として、制裁解除の検証確認、核合意の存続に関する保証の取得、IAEA原子力機関の保障措置の主張停止を提示してきました。そして、いくつかの制限の見返りとしイラン国民の可視的な経済的利益を伴う双方間協定への復帰のみが合理的であると考え、それを受諾すると強調しました。
イランは、自国の核開発計画はあくまでも平和目的しかなく、核兵器製造の意図や計画はないと繰り返し表明しています。また、イランはNPT核兵器不拡散条約の加盟国であり、IAEA査察官は定期的にイランの核施設を視察し、他のいずれの国よりもイランを多く訪れています。