イラン原子力庁長官、「IAEAは核協議の責任者ではない」
May 17, 2023 17:35 Asia/Tokyo
イラン原子力庁のエスラーミー長官が、「IAEA国際原子力機関は核協議の責任者ではない」と強調しました。
グロッシ事務局長はカナダ・CBCテレビとのインタビューで、「今年3月にイランとIAEAの間で成立した合意は、正しい道筋に沿っていた。イランとの建設的な協力が行われることは、核合意の全当事者にとって利益となる」と述べました。
また、「核合意が近いうちに復活する可能性は、非常に低い」としました。
エスラーミー長官は17日水曜の閣議の傍らで、このグロッシ事務局長の発言をめぐり、「IAEAは核協議の責任者ではない。それを担うのはイランおよび5+1か国である」と述べました。
一方で、「我が国とIAEAの関係は、保障措置協定およびNPT核兵器不拡散条約に基づくものである。関連する監視活動は、不備は一切なく混乱も起きずに続けられている」としました。
その上で、IAEAがイランの核施設や核活動に対する監視を縮小させるとしたニュースサイト・ブルームバーグの主張を否定し、「我が国とIAEAの関係はイラン政府の声明に基づくようなものであり、今も継続している」と説明しました。