6月 08, 2023 16:46 Asia/Tokyo
  • 南北輸送回廊
    南北輸送回廊

イランとロシアの合意によって南北輸送回廊計画が完全に実現すれば、イランは穀物輸送の中心地となります。

イラン東西および南北の2つの物流ルートにおいて、最適な立地にあるといえます。また、インドパキスタン中国から欧州に商品を輸送する際、一番近いルートが通る場所であり、さらに、ロシア東・南アジア諸国を結ぶ際の最適なルートでもあります。

南北輸送回廊は、北欧、スカンジナビア半島、ロシアなどからイラン・ペルシア湾を経由し、インド洋沿岸諸国や東・南アジア諸国に至ります。これにより、イランは地域の物流ハブ拠点になる可能性があります。

この回廊が完成すれば、東西を結ぶスエズ運河経由のルートの強力なライバルとなり、輸送費もその他のルートより3割ほど安くなると見込まれています。

南北輸送回廊は、ウクライナ戦争ロシア港湾の情勢不安が起こる前から注目されており、この戦争とそれによる穀物危機以降は、さらに重要性が増していると言えます。

 


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