6月 08, 2023 17:06 Asia/Tokyo

イラン外務省のキャンアーニー報道官は、イランが先日公開した最新鋭の極超音速ミサイルについて西側諸国が示した反応に対し、「我が国のミサイル活動は通常範囲内かつ合法である」と述べました。

極超音速ミサイル「ファッターフ」は今月6日、イラン・イスラム革命防衛隊による最新の戦略的成果として公開されましたが、西側諸国はこれに不満を抱き、介入的行為を続けるという反応を示しました。

極超音速ミサイルは、世界最先端の次世代ミサイルのひとつであり、これに対処できる防衛システムはまだ開発されていません。また、このようなミサイルの製造技術を持つ国は現在、イラン、アメリカ、ロシア、中国と、わずか4カ国にすぎません。

アメリカ国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官は先日、記者会見でファッターフの公開に関し質問を受けた際、「我々は、イランが地域で行う措置に対抗するため、弾道ミサイル計画などに対して非常に明確な制裁を課した」と答えました。

キャンアーニー報道官

 

これに対し、キャンアーニー報道官は、ファッターフの公開に関して一部西側諸国が発表した介入主義的声明は意味のないものだと一蹴しながら、「イランのミサイル活動は、防衛を目的とした通常範囲内のものであり、国際法に照らしても完全に合法である」と述べました。

続けて、「これらの国々は、核実験実施や核ミサイル配備受け入れなどのさまざまな形で核不拡散体制の国際的責務を踏みにじり、地域的・世界的に諸問題での破壊的役割を果たすという、長期にわたる後ろ暗い経歴を持っており、完全に合法な我が国の防衛力について見解を述べる権利などない」としました。

また、「イギリス米国オーストラリアAUKUS協定締結は、非核保有国への核技術移転および高濃度ウラン供与という、核保有国が核不拡散条約に反して行う政治的かつ差別的なアプローチの明白な一例である」と強調しました。

そして、「イラン軍の国家防衛基盤強化における戦略的成果(=ファッターフ)は、外国の脅威に対する抑止力を生み出しイラン国家の安全を守る、効果的かつ正当な手段だ」としました。

 


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