イラン外相、「欧州はイスラム恐怖症に真剣対処すべき」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、 EUのボレル外務安全保障政策上級代表との電話会談において、あらゆる種類のイスラム恐怖症に真剣かつ効果的に対処するよう欧州に求めました。
イルナー通信によりますと、4日火曜の夜に行われたこの電話会談で、アミールアブドッラーヒヤーン外相とボレル上級代表は、国際・地域の最新動向および、欧州とイランの関係について意見を交わしました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、欧州があらゆる種類のイスラム恐怖症に対して、真剣かつ効果的に対処すべきだと強調しながら、世界中のイスラム教徒の感情を傷つけた、スウェーデンでのコーランを含むイスラム教で神聖視されている事物への侮辱を、強く非難しました。
続けて、共通理解を得るための努力としてイランと欧州の間で対話チャンネルを維持することは重要だとし、「先日イランと欧州関係者が行った協議は、忌憚なく建設的であった」としました。
一方、ウクライナ情勢の進展に関しても触れ、「イランは常に、ウクライナを含めた世界での平和と安定を支持しており、そこから、戦争の停止は政治的アプローチでのみ可能だと考えている」と述べました。
さらに、反イラン組織MKOモナーフェギンの経歴やこれまで行ってきたテロ行為に言及し、「MKOのテロリストらに対処するためアルバニア政府が先日取った行動は、時宜に遅れたとはいえ、欧州諸国にとっては、MKOへの支援により自国民の安全を危険にさらしていたと理解する良い経験となっただろう」と指摘しました。
ボレル上級代表もこの会談で、イランとIAEA国際原子力機関との間で協力や協議が進行していることを歓迎し、有益かつ前向きなことだと評価しました。
また、「コーランへの侮辱は、EUが取る立場とは異なる。EUの見解では、宗教に対する侮辱やいかなる反対措置も、完全に非難の対象となる」と述べました。
さらに、制裁解除に関連した協議にも言及し、「核合意とその枠組みの維持、そして建設的協議が続く中、イランとサウジアラビアの関係正常化も進んでいることは、EUにとっても重要である」としました。