オマーン湾でバハマ船籍タンカーが現場から退去、イラン船と衝突後に

オマーン湾にて、バハマ船籍の石油タンカー「リッチモンド・ボイジャー」がイラン船舶と遭遇後、国際海事法を無視して現場から逃げました。

イラン南部ホルモズガーン州海上捜索救助センターの発表によりますと、ここ２日間でバハマ船籍の石油タンカー「リッチモンド・ボイジャー」が乗組員７人を乗せたイラン船に衝突しました。その結果、船舶の船内に水が入り込み、乗組員5人が重傷を負いました。

この報告では、この衝突後にリッチモンド・ボイジャーが海上衝突に関する国際海事法を無視して航行を続けたことが指摘されているとともに、「イラン船の所有者の訴状を受け、ホルモズガーン司法当局はイラン海軍に対し、違反行為に出た石油タンカーの即時拿捕命令を出した」とされています。

また、ホルモズガーン州海上捜索救助センターの報告書によりますと、現地時間の５日水曜朝、問題の石油タンカーを特定したものの、このタンカーはイラン海軍艦艇の警告を無視して進路を変更し、オマーンの領海に進入しました。

この報告書の続きでは、リッチモンド・ボイジャーの違反の追跡のためのオマーン国との調整に言及し、「この石油タンカーの拿捕に対する追跡は継続しており、今回の事件は国際法の侵害事例として依然として立件されたままである」としています。

これに関連して、アメリカ海軍は声明を発表し、「イラン海軍の艦船は５日水曜朝、ホルモズ海峡付近でタンカー２隻を拿捕しようとし、そのうちの１隻に向けて発砲したが、米海軍の反応を受けて引き下がっり、 2隻ともそのまま航海を続けた」と主張しました。

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