イラン外相、「自国の独立、主権、領土保全に関していずれの相手にも妥協せず」
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イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、GCCペルシャ湾岸協力会議の各加盟国とロシアの外相による第6回戦略協議の最終声明にペルシャ湾のイラン領3島の問題が盛り込まれたことに反応し、ツイッター上で、「我が国の独立、主権、領土保全に関して、いずれの相手にもしない」としました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、駐イラン・ロシア大使がイラン外務省に呼び出されたことを受け、このツイートを投稿しました。
デフガーン・イラン法律担当副大統領は、過去の史料の調査から、ペルシャ湾に浮かぶイラン領の大トンブ、小トンブ、ブームーサの3島はイランのものであることを示しており、これについて争いの余地はない」としました。
また、「地域の一部の国の統治者は、資料の捏造や一部の国際法学者への贈賄により、この問題に関する資料文書を作ろうとしているが、それには法的価値はない。これに関する古い文書は明白であり、イランの行動は法に基づいたものである」と語りました。
この問題に関して、エナーヤティ・イラン外務次官兼ペルシャ湾総局長は12日水曜、デドフ駐テヘラン・ロシア大使を、イラン外務省に呼び出しました。
ペルシャ湾岸協力会議加盟国及びロシアの外相らによる第6回戦略協議の最終声明においては、ペルシャ湾のイラン領3島問題の平和的解決に向けた、国際法と国連憲章に基づく二国間協議や国際法廷を通じてのアラブ首長国連邦の努力への支持が表明されています。
これに先立ち、イラン外務省のキャンアーニー報道官は、イラン領3島に関するペルシャ湾岸協力会議とロシアの共同声明を拒否していました。
また、「大トンブ、小トンブ、ブームーサーの3島は永遠にイランに属しており、このような声明を出すことはイランと近隣諸国との友好関係に反する」と表明しています。
加えて、「我が国は善隣外交と相互尊重という政策の継続を強調するとともに、地域の発展と安定は地域諸国の集団での責任であると考えている」としていました。
イランの政府高官はこれ以前にも繰り返し、この3島がイランの不可分の領土の一部であり、恒久的にそうあり続けるだろうとしており、これに関する他のあらゆる主張を非難しています。


