駐イラン日本大使、「我が国はイラン核合意の復活を支援」
日本の相川一俊・駐イラン大使がイルナー通信とのインタビューにおいて、日本がイラン核合意の復活を支持しているとし、「核合意復活に向けてあらゆる支援を行う用意がある」と述べました。
イルナー通信によりますと、同通信との独占インタビューに応じた相川大使は、現在のイランと日本の関係について、「私の見方では、(現在の両国関係の)状況は前向きで非常に良好なものである。イランと日本は非常に長い相互交流の歴史を持っている。両国の関係を示す文書は西暦7世紀末にさかのぼり、日本の考古学研究者らによって、イラン人が(当時朝廷が置かれていた平城京に)滞在していた記録も確認されている。また、現代における両国の公式な外交関係も90年以上に及ぶ」と語りました。
また、「両国の首脳や政治家は、良いかたちで交流している。アメリカのトランプ前政権時代にも、日本から安倍晋三元首相がイランを訪問している。また、昨年9月には岸田文雄現首相が、イランのライースィー大統領と(米ニューヨークで)会談し、とても良い話し合いを行った。両国外相の間では、電話会談も継続的に行われている。さらに今年4月には、日本の山田重夫外務審議官がイランを訪問し、イランのバーゲリーキャニー外務次官と会談を行った」と続けました。
その上で、「両国は、政治分野でも協力を非常に良いかたちで進めている。しかし通商問題は別であり、世界の厳しい状況を受けて、その活動は未だに両国が望むレベルには達していない。それでも私は、この関係を総じて非常に前向きに捉えている。イラン政府と国民の皆さんが日本に対し示している姿勢には、感謝したいと思う」としました。
一方、イラン核合意に関して日本はどう見ているかとの質問に対しては、「我が国は、イランと核合意を結んだ国ではないものの、この合意の復活を支援するためにあらゆる支援を行う用意がある」と答えました。