イラン政府報道官、「米は人権分野で二重行動をとっている」
8月 20, 2023 18:24 Asia/Tokyo
イラン政府のバハードリージャフロミー報道官が、「テロ攻撃によるイラン・イスラム革命防衛隊のソレイマーニー司令官とその戦友たちの暗殺は、人権分野で米国が取る二重行動を示してみせた」と述べました。
国際通信イランプレスによりますと、バハードリージャフロミー報道官は「イラン政府に対する1953年の米国のクーデターをめぐる法的請求の全国会合」において、世界各国が持つ権利に対してアメリカが歴史を通じ行ってきた数々の行為に言及し、「(米国の)悪魔的な本質を表す行為は、悪へ誘い込む、事実を反対に見せる、脅す、真実を隠蔽するなどだ」と述べました。
続けて、「米国はさまざまな方法、特にメディアを使い、米国の意に沿うよう相手の意向を変え、一方で他国の人権をめぐる真実を隠蔽し、他方で自国の反人権的かつ邪悪な行為を知られないようにしてきた」と説明しました。
そして、「前世紀の100年の間に世界で起きた約100件の戦争・クーデター・軍事介入を見返してみれば、いずれの場合も米国が当事者であったりその勃発に関与していたことが分かるだろう」と指摘しました。
バハードリージャフロミー報道官はさらに、アメリカが近現代に世界で諸国に対し行ってきた行為の一部を挙げ、「シリアとイラクでのISIS創設と武装支援、第二次世界大戦末の日本の広島と長崎への原爆投下、各国の食料安全保障や保健衛生に対して取る行動などは、米国が世界の人々に対して取った行動として思い出される」 としました。