「ドイツ大使館は閉鎖すべき」―テロリストを支援するドイツに対するイラン・メディアの反応
イラン人ジャーナリスト、ホセイン・シャリーアトマダーリー氏は記事の中で、「ドイツ大使と大使館のイラン駐在継続の許可は、イスラエル総領事館の開設を意味するのではないか?」と記しました。
【ParsTodayイラン】テロ組織トンダル(雷の意)は長年にわたってイラン国民に対する悪行や犯罪をはたらいてきましたが、イラン最高裁の最終判決により28日、ドイツ国籍を有するこのテロ集団のリーダー、ジャムシード・シャールマフド死刑囚の刑が執行されました。
この死刑執行についてはドイツ側が激しく反発し、イランの各メディアはそれに様々な反応を寄せました。
テロ組織を指揮する西側諸国
タスニーム通信はドイツ政府の反応について、「イランの行動は地域のテロ組織を指導する西側諸国にとって面白くないものだった。そのため、ドイツ外務省は直ちに、この死刑執行に抗議すべく自国に駐在するイラン大使を召喚した旨を発表した」と報じました。
在イラン独大使館はイスラエル領事館であり閉鎖すべき
イラン紙「ケイハーン」のホセイン・シャリーアトマダーリー編集長は、「ドイツ大使館かイスラエル領事館か?!」と題した社説において、「ドイツ政府のシオニストとしてのアイデンティティを示す否定できない証拠資料が存在する。我が国にあるドイツ大使館は実質的なイスラエル領事館であり、閉鎖されるべきであることに何のためらいがあるというのか」「ドイツ大使と大使館のイラン駐在継続を許可することは、実質的にイスラエル総領事館の開設許可を意味するのではないのか?」と記しました。
イランでのテロリスト処刑に西側諸国は動揺
イラン政治紙「スィヤーサト・ルーズ」は、「西側諸国と人権という大義名分の大嘘」と題した記事で、「法的手続きを経てイラン最高裁判所による最終判決後、テロ組織トンダル指導者の死刑が執行された。これに西側諸国とその支援下にあるテロリストらは涙ながらに非難した。こうした行動は、彼らの人道に反する、かつ反イラン的な性質を、改めて万人に対し明らかにした形となった」と報じています。
緊張を引き起こすテロリストをかばう欧州諸国
日刊紙「イラン」は、シャールマフド死刑囚の刑執行に対する西側諸国の抗議に反駁し、イランのアラーグチー外相の話として、「欧州がパレスチナでのイスラエルによる大量虐殺に見て見ぬふりをしておきながら、テロリストへの死刑執行に抗議したため、イランと一部の欧州諸国との間に対立が生じた」と伝えました。
テロリスト支援で過剰な行動に走るドイツ政府
イスナ―通信は、ムーサヴィー元イラン外務省報道官の話として、「シャールマフド死刑囚の刑執行を受けた、ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルクのドイツ各都市にあるイラン領事館の閉鎖というドイツ政府の決定は、決して驚くに値しない。それは先般、ドイツ政府自身が先陣を切ってイスラエル政権の戦争犯罪を幇助し、自らの歴史ある対イラン関係を段階的に破壊し始めたからである」と報じています。