米がイランにメッセージ;「戦争を望まない」、ガザめぐり
イラン外相が、「アメリカは一部の関係国とイランに対しメッセージを送って来た」とし、「アメリカは自制を求めてきたとともに、戦争は望んでいないとしている」と述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は、1日水曜日に発表された米紙ニューヨークタイムズのインタビューで、「アメリカは一部の関係国とイランに対し、『自制してほしい』、『我々は戦争を望んでいない』とするメッセージを送って来た。だが、彼らは行動面では交戦国側、しかもシオニスト占領政権イスラエル側に立っている」と語っています。
また、「アメリカは、他人に自制を求めながら、自らは現状に対し自制しないという立場にいるわけではない」としました。
さらに、「アメリカは、政治的介入、及び財政・軍事面での支援により、イスラエルに戦争の激化を奨励している」と語りました。
そして、「対イスラエル攻撃である『アクサ―の嵐』の作戦はパレスチナの決断だった」と強調し、「イスラエル占領地内でのこの作戦の実行という、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの決意を固めさせたのは、この数ヶ月、ガザとヨルダン川西岸のパレスチナ住民に対して行われてきたネタニヤフ・イスラエル首相の過激な行動、イスラム教徒やキリスト教徒にとっても聖地であるアクサーモスクへの侮辱、そしてこのモスクのユダヤ化だった」としています。
加えて、「ガザとヨルダン川西岸の民間人に対するイスラエルの組織的攻撃が停止され、大規模な人道援助がガザに搬入、人々に提供される必要がある。同時にガザ住民の北から南への強制移住も停止されるべきだ」と語りました。
ガザ地区の住宅地に対するイスラエルの残忍な攻撃は4週目に突入しています。パレスチナ保健省の発表によりますと、これまでに約9000人のパレスチナ人が殉教し、その半数は防衛手段を持たない子供たちで占められています。