イラン国連大使、「ガザ住民はイスラエルの戦争犯罪を間近に目撃、同情だけでは不十分」
イールヴァーニー・イラン国連大使が「パレスチナ・ガザ地区の人々はシオニスト政権イスラエルによる戦争犯罪および、人道に対する犯罪を目の当たりにしており、このような状況では同情だけでは不十分だ」と語りました。
イルナー通信によりますと、イールヴァーニー大使は20日月曜、ガザ情勢に関する国連総会において、「人道的停止を求める総会や国連安全保障理事会の要請を含め、世界規模での停戦要求にもかかわらず、ガザの人々は依然としてイスラエルによる残虐な戦争に苦しんでいる」と述べています。
また、「一般世論が期待しているのは、121の加盟国の過半数によって承認された総会決議の主軸、特に即時の恒久的停戦が急務であるという重要な点が、安保理決議の内容でも繰り返されているということである」としました。
さらに、「遺憾ながら、一部の安保理理事国は総会決議に賛成票を投じておきながら、安保理決議に拒否権が行使される恐れがあるため、この決議に停戦要求を追加する修正案に同意しなかった。この行動の結果、安保理決議には、イスラエルによるガザでの民間人への犯罪を阻止できたはずの、戦争終結に向けた十分な規定が欠如している」と語っています。
国連総会は去る10月27日のパレスチナに関する臨時会合で、パレスチナ抵抗勢力とイスラエルとの紛争に関してアラブ諸国が提案した決議案を採択し、即時の人道休戦とガザでの敵対行為の停止を求めました。 この決議案は賛成121票、反対13票、棄権45票で承認されましたが、米国はこの決議に反対票を投じていました。
この決議は、安保理が採択に4回も失敗した後、総会で採択されました。
去る10月7日にパレスチナ抵抗勢力とイスラエル政権の間で紛争が始まり、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスによる「アクサーの嵐」作戦への報復としてのイスラエルによるガザ爆撃から40日後の今月15日、安保理は初めて、「停戦」の代わりにガザでの数日間の戦闘を「人道的に一時停止」することを承認しました。