イラン外相、「米英のイエメン攻撃で地域の緊張が増大」
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、国連事務総長と行った電話会談において、「米英によるイエメン攻撃は地域の緊張増大につながる行為で戦略的な誤りである」としました。
アメリカとイギリスはこの数日、シオニスト政権イスラエルへの支援としてイエメン各地を数回にわたり攻撃しています。
イエメン軍は、シオニスト政権イスラエルによるガザ攻撃が2か月目に入って以降、ガザでの戦争停止に向けてシオニスト政権への圧力をかけようと、同政権占領地の南部にあるエイラート港をミサイルや無人機で攻撃しています。
一方、アメリカ主導の国際有志軍事連合は紅海において、イエメンに圧力をかけ、同国による圧政下のパレスチナ人への支援を阻もうと企んでいます。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は15日月曜、グテーレス国連事務総長と行った電話会談において、シオニスト政権によるガザ攻撃および米英のイエメン攻撃を停止させる必要性を、改めて強調しました。
続けて、ガザの人道状況に関する懸念を表明し、圧政下にあるパレスチナ人へ人道支援物資を送る用意が自国にあるとしました。
また、紅海の最近の動向について言及しながら、「我が国の基本的な立場は、海運と航行の安全の維持である。シオニスト政権占領地に向かう船舶の紅海通過禁止というイエメンの措置の目的は、ガザ住民に対し行われる大量虐殺をはじめとした犯罪を止めさせることである」と強調しました。
一方のグテーレス事務総長もイスラエルのガザ攻撃を改めて非難し、「このような攻撃が停止され、ガザに人道支援物資が搬入されなければならない」と強調しました。
そして、「地域の平和と安定の強化にイランが果たす役割は、重要なものである」と指摘しました。