第17回テヘラン国際観光見本市が開幕
第17回テヘラン国際観光見本市が12日月曜、イラン文化遺産・伝統工芸・観光省の担当者および各国大使らの出席のもと正式に開幕しました。
イルナー通信によりますと、今月15日までの日程で開かれている今回の見本市では、ロシア、トルコ、マレーシア、インドネシア、タイ、ウズベキスタン、ベトナム、タジキスタン、ジンバブエ、タンザニア、スリランカの11カ国の代表や観光業界関係者らが独自のスペースを設けています。
さらに、69の海外旅行代理店事務所がブースを出し、外国からの来訪者と個別もしくは数者間の協力について話し合える商談スペースも用意されています。
この見本市には、国内外のメディアに加えて、インフルエンサー20人も訪れていました。
なお、見本市開幕に先立っては、UN Tourism・国連世界観光機関のズラブ・ポロリカシビリ事務局長が臨席しての公式セレモニーが開かれ、イランのライースィー大統領も演説しました。
ライースィー大統領は同事務局長と会談も行い、同氏にイランの魅力的な観光スポットをぜひ訪れてほしいと勧めました。
一方のポロリカシビリ事務局長も、「私のテヘラン訪問の目的には、イランの豊かな文化・文明に加えて、同国の史跡や観光名所を紹介することも含まれている。イランは、観光分野において非常に高い可能性を持っている。また、世界数十カ国に対しビザを免除するというイラン政府の措置は、同国観光業の発展にとって非常に重要な一歩である」と述べました。
このセレモニーでは、ACDアジア協力対話の2024年観光首都でありユネスコ世界遺産にも登録されているイラン中央部ヤズド、そしてUN Tourismの2023年「最高の観光村(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)」に選出された同北西部・東アーザルバーイジャーン州キャンドヴァ―ンに対する記念楯の授与も行われました。
また、イラン文化遺産・観光・手工芸省のシャールバーフィヤーン観光担当副大臣は、「イラン暦1402年に入ってからの10カ月間(2023年3月21日~2024年1月20日)に我が国を訪れた外国人観光客は、540万人にのぼった。これは、昨年同期比で52%の増加となる」と明らかにしました。
イランは、古くから続く深い文化を持つだけでなく、各地で多様な地理・気候が同時に見られ、さらに独自の言語・風習を持つ様々な民族が住んでいる、観光的魅力にあふれた国です。
さらに、この数十年科学・医学の分野で世界の先進国と肩を並べようとしてきた同国は現在、医療ツーリズム客として近隣諸国より年間数千人の訪問者を受け入れています。
イランではこの他、一年を通じて産業、芸術、文化といった分野で様々な国際展示会・フェスティバルが開かれ、多くの観光客の注目を集めています。