ハマス政治局長とイラン最高指導者が会談、「神の思し召しでイスラエルは解体」
ハマスのハニヤ政治局長は22日、イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師と会談し、ライースィー大統領らがヘリ墜落事故で殉教したことについて哀悼の意を表しました。
ハーメネイー師はこの会談で、パレスチナとくにガザ市民からの弔意に謝意を表明した上で、自らも子息が殉教したハニヤ氏に哀悼の意を表し、同氏の忍耐を称えました。
ハーメネイー師は、ガザ市民の抵抗が世界を驚かせているとし、「アメリカの大学でパレスチナ支持のスローガンが叫ばれ、パレスチナ国旗が掲げられる日が来るとは誰が想像しただろうか」と述べました。
その上で、「これからも、今では信じられないようなことが、パレスチナに関して起こる可能性がある」としました。
ハーメネイー師は、コーランに登場する預言者モーセの母に神が約束した2つの事柄のエピソードを引き、「神がパレスチナの民についてした第1の約束がいま実現している。それは、小さな勢力であるガザ市民が、欧米やNATOといった大きな勢力に打ち勝っていることだ。したがって、シオニスト政権の消滅という第2の約束も実現しうるものだ。神の思し召しで、川から海までパレスチナ国家が設立される日が来るだろう」と述べました。
また、イラン憲法の規定にしたがってモフベル第1副大統領が大統領職を代行していることに触れ、「殉教者ライースィー大統領のパレスチナに対する姿勢は、その精神・動機そのままに引き継がれる」と語りました。
これに対し、ハニヤ氏はパレスチナ市民を代表してイラン政府・国民に哀悼の意を表し、ライースィー大統領を「パレスチナおよび抵抗の友だった」としました。また、同じく殉教したアミールアブドッラーヒヤーン外相についても、「あらゆる場・機会でパレスチナの抵抗への支持を表明していた。私は彼に、『あなたは抵抗の外相だ』と繰り返し伝えた」と述べました。
ハニヤ氏はまた、ガザの最新情勢について、「現在、抵抗勢力は最良の状態にあり、シオニスト政権は最悪の状況にある。これも神のおかげだ」と述べました。