イラン最高指導者「義勇軍の殉教者たちがイランや地域を救った」
(last modified Sun, 30 Jun 2024 05:06:13 GMT )
6月 30, 2024 14:06 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は29日、イスラム教の預言者ムハンマドの子孫らが眠る霊廟(ハラム)を防衛するため殉教した義勇兵(通称:ハラムの守護者たち)に関する国際会議の実行委員らと会談し、ハラムの守護者たちについて「重要で驚くべき現象」「イラン・イスラム共和制の世界観を体現するもの」であるとして、「様々な国から若者たちがハラムの守護者として志願していることは、イラン・イスラム革命が発生から40年以上経っても、当時の熱気を保っていることを示している」と語りました。

【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は、殉教したハラムの守護者たちや2020年1月に米軍により殺害された革命防衛隊のソレイマーニー司令官をはじめとする抵抗の戦線の兵士たちを偲び、ハラムの防衛は預言者の一門の思想や理念を防衛する象徴的な戦線であるとし、「正義、自由、圧政との戦い、神の道における自己献身といった預言者の一門の理念は、常に求道者たちの純粋な良心に息づいている」と語りました。

ハーメネイー師はその上で、アメリカの大学生らがパレスチナ支持のために立ち上がったことをそうした純粋な良心の例だとして、

「重要なのは、ハラムの防衛が発するメッセージは人間性の防衛であり、それは純粋な良心の持ち主に届く」

と語りました。

ハーメネイー師はまた、ハラムの防衛のもうひとつの側面はイスラム革命的世界観であるとし、「世界や地域情勢に無知な革命やあらゆる動向は、必ず打撃を被る。イラン立憲革命や石油国有化運動は、国内情勢にとらわれるあまり外国勢力の介入に無頓着となり、最終的に失敗した」と語りました。

そして、

「イマーム・ホメイニー師は革命運動期や革命当初の頃から、外国勢力による介入への警戒や地域・世界的視野、国内情勢にとらわれないことの重要性を理解していた。そして、それを言葉で表現し、必要な警告を与えていた」

と述べました。

 

 

ハーメネイー師との面会の様子



ハーメネイー師は、敵が危険な陰謀を繰り広げる国々においてハラムの守護者たちが活躍していることに触れ、これをイスラム革命的世界観の表れだとし、

「敵は、地域に浸透すると同時にイランに対する政治的・経済的・宗教的圧力をかけ、イスラム共和制を転覆させようとしたが、信仰を持った若者たちがイランを中心としてこうした敵の陰謀を打ち砕いた」

と述べ、ハラムの守護者たちがイランや地域を救ったとみるべきだと語りました。

また、ISISのような残忍なテロ組織はアメリカや西側諸国による武器支援により生み出されたことを取り上げ、

「こうした組織の目的はイランや地域を不安定化させることだったが、ハラムの守護者たちがこの大きな危険を無効化した」

と述べました。

また、ハラムの守護者たちにイラン・イスラム革命初期にみられた熱気が息づいているとし、

「ホメイニー師やイラン・イラク戦争を知らない若者たちがハラムの守護者になっていることは、40年以上前の熱気をよみがえらせるイスラム革命の驚くべき力だ」

としました。

そして、イスラム革命の精神が衰退に向かうという西側視点の分析をする一部の意見について、

「ハラムの守護者たちにみられる純粋さ、勇気、自己犠牲、忠誠心、篤い信仰心は、他にはない驚異的な現象である。このことは西側流の分析が誤っていることを示しており、これは神や預言者の一門のおかげ以外にはあり得ない」

と述べました。

ハーメネイー師はまた、毎年2月11日のイスラム革命記念日や、ソレイマーニー司令官や最近のライースィー大統領など数々の殉教者たちの葬儀に大勢の人々が参列したことについても、イスラム革命の再現性の表れだとし、「殉教したハラムの守護者たちやその家族は、イラン・イスラム共和国にとって誇りや拠り所であり、イスラム革命こそが彼らを導いてきた」と述べました。

 


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