イラン最高指導者がハマス指導者らと会談「ハマスが米とイスラエルの目的達成を阻止」

パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの指導者評議会の議長とメンバーらが8日、イラン・イスラム革命最高指導者ハーメネイー師と会談しました。

【ParsTodayイラン】ハマス指導者評議会のムハンマド・イスマイル・ダルウィシュ議長はハーメネイー師との会談で、ガザ抵抗勢力の大勝利に祝意を示すとともに同師に対し「我々は、ガザ抵抗勢力の勝利の日とイスラム革命勝利記念日が重なったことは吉兆だと考えている。この偶然の一致が聖地ベイトルモガッダス・エルサレムとアクサー・モスクの解放への道を開くよう希望する」と述べました。また、ハマス副政治局長のハリル・アルハイヤ氏も、ハーメネイー師と面会できたことを「光栄なこと」とし、「この偉大な勝利は我々とイランの共同の勝利である」と述べました。

一方、ハーメネイー師もこの会談で、ガザの殉教者と殉教した指揮官、特に故ハニヤ元政治局長を追悼するとともに、ハマスの指導者らに対し「崇高なる神はあなた方とガザ市民諸氏に名誉と勝利を与え、ガザを『神の恩恵と呼びかけにより、小集団が強力な大集団に打ち勝つこともある』という聖句の実例とせしめた」と語りました。

ハーメネイー師はまた、「貴方方はシオニスト政権イスラエル、そして実際にはアメリカを打ち負かし、神の恩寵により、彼らにいかなる目標達成も許さなかった」とし、ガザ市民が1年半の抵抗の間に耐えた苦しみに言及し、「このすべての苦しみと犠牲が生み出した成果は、虚偽に対し真理が最終的に勝利したことであり、ガザの人々は抵抗に心を預けるすべての人々の模範となった」と付け加えました。

そして、ハマスの交渉担当者に謝意を示すとともに「合意成立は偉業だ」と述べ、「今日、イスラム世界全体と抵抗運動の支援者全員の義務は、ガザの人々の苦痛の緩和を助けることだ」と語りました。

ハーメネイー師は続けて、軍事やガザ復興再建事業と並行して、現在のメディア戦略の継続および文化事業に向けた計画が必要だと述べ、「抵抗勢力とハマスはメディア戦略で偉業を成し遂げたのであり、この方法は継続されるべきだ」と述べました。

また、「信仰心こそが抵抗戦線の敵に対する主な要素であり、非対称戦争における武器である」との見方を示し、「イランと抵抗戦線が敵に対して弱みを感じないのは、まさにこの信仰心によるものだ」としました。

さらに、イランとその国民に対する最近の米国の脅迫に言及し、「このような脅迫は、我が国とその政府関係者、さらには活動家や若者の精神には全く影響しない」と強調しました。

そして、「パレスチナ問題は我々にとって大きな問題であり、パレスチナの勝利もまた我々にとって1つの決定的な問題である」とし、「最終的な勝利はパレスチナ国民の手に委ねられる」「個々の出来事や紆余曲折に動揺することなく、逆に信仰心と希望の力で前進し、神の救済に希望を持つべきだ」「神の恩寵により、貴方方全員がイスラム世界のために聖地問題を誇りを持って解決する日が到来するだろう。そしてその日は必ず沸き起こるであろう」と述べました。

なお、この会談ではハマス指導者評議会議長のモハンマド・イスマイル・ダルウィーシュ氏、ハマス政治局副局長のハリル・アルハイヤ氏、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区ハマス代表のザヘル・ジャバリン氏が、殉教した抵抗運動指導者、特にイスマイル・ハニヤ元政治局長、ヤヒヤ・シンワル前政治局長、レバノン・ヒズボッラーのナスロッラー前事務局長、サレハ・アル・アルーリ元ハマス副政治局長を称えるとともに、ガザとヨルダン川西岸地区の最新状況、達成された勝利と成果、現在の状況について報告し、イランと同国民の恒常的な支援に謝意を表しました。

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