制裁解除とアメリカの透明化の必要性
アミーンザーデ解説員 昨年7月のイランと6カ国の核合意とそれを受けた今年1月の対イラン経済制裁の解除は、イランとの大規模な経済協力の下地を整えていますが、一部では、制裁解除の障害を完全に取り除くには、アメリカによる透明化が必要ということが示されています。こうした枠内で、イランのザリーフ外務大臣はアメリカに対し、イランと合法的な取引を行っているヨーロッパの銀行に制裁を加えないよう、はっきりと約束をするよう求めました。
多くの外国の銀行が、今年1月のイランの核合意の実施後、イランとの取引を再開する上で慎重になっています。なぜなら、彼らは今も効力を持つアメリカの制裁の対象になるのではないかと懸念しているからです。
イギリスを訪問していたザリーフ外相は、ロンドンで、「アメリカがイランと他国の関係に再度介入しないことについて、銀行に再び信用を与えるためには、アメリカによる更なる保証が必要だ」と述べました。さらに、「我々は多くの人が理解できない法律の言葉はいらない。我々は銀行がイランと取引を行える正確で明白な保証を必要としている。私はこの決定が早期に行われることを期待している。なぜならもしこれが実現しなければ、それは実務上の問題となるからだ」と語りました。
現在、多くの国が、イランに対する制裁解除を明らかにしています。これに関して、最も新しい動きは、カナダ政府が5日金曜、イランに対する経済制裁の一部の解除とイランとの外交協議の段階的な再開を明らかにしたことです。カナダのディオン外務大臣は、「カナダは対イラン制裁を解除する。この措置には、金融サービス、輸出入全般が含まれる」と述べました。
こうした中、一部の報道や表明は、アメリカが今もイランと銀行、個人、保険業者による取引を妨げていることを示しています。アメリカは依然として、アメリカの金融システムを通じたドルを基盤としたイランとの貿易を許していません。アイルランドの中央銀行も声明の中で、これに関して、「1月16日にイランに関する一部制裁が解除されたが、アメリカ政府の最初の制裁の継続に関するものなど、リスクや当面の問題は依然として存在する」としました。アイルランドの中央銀行は、EU、アメリカ財務省、国連、アメリカの財務省外国資産管理局の制裁の規定を守っていることを示しています。この声明ではさらに、「こうした理由により、アイルランド中央銀行は今もイランと銀行取引を実施する状態にはない」としました。
この問題は、制裁の完全な解除の道に障害が存在することを示しています。こうした中、イランの貿易関係者は、制裁解除と関係の正常化により、法的問題の枠内で動くことができるべきなのです。貿易関係において、銀行の活動は、投資を促し、貿易会社を支援する上で、必須のことです。このことから、アメリカの妨害行為の継続は、核合意の実施に問題を生じさせる可能性があるのです。