イラン外相:「コーカサス地域における外国勢力の存在の悪影響について繰り返し警告」
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i128800
アラーグチー・イラン外相が10日日曜、「コーカサス地域におけるいかなる外国勢力の存在はいかなる形態であれ、同地域の平和と安定に悪影響を及ぼす可能性がある。我々は常にこの問題をわが国の隣国たるアゼルバイジャンとアルメニア側に提起しており、今後も強調していく」と語りました。
(last modified 2025-08-11T08:28:24+00:00 )
8月 11, 2025 15:28 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が10日日曜、「コーカサス地域におけるいかなる外国勢力の存在はいかなる形態であれ、同地域の平和と安定に悪影響を及ぼす可能性がある。我々は常にこの問題をわが国の隣国たるアゼルバイジャンとアルメニア側に提起しており、今後も強調していく」と語りました。

【ParsTodayイラン】アラーグチー外相はイラン政府閣議の傍ら、アゼルバイジャン・アルメニア間の合意に関する質問に答え、「我々はアルメニアおよびアゼルバイジャンと頻繁かつ継続的に対話を行ってきた」と指摘するとともに、「ザンゲズール回廊(アルメニア領土内にある、アゼルバイジャン本土とその飛び地・ナヒチェヴァンの中間点にある回廊)および提起された問題に関するイランの立場は完全に明確である。我々はアルメニア・アゼルバイジャン間のあらゆる和平を歓迎しており、予てから両国間の和平プロセスに協力・支援する用意があることを表明してきている」と述べています。

また「コーカサス地域におけるいかなる外国勢力の存在も、同地域の平和と安定に悪影響を及ぼす可能性がある」とし、「この地域に関する我々の立場は明確である。イランは、同地域のすべての国の自国領土に対する完全な国家主権維持を望むとともに、コーカサス地域のすべての国の領土保全と国際国境を擁護しており、それらの変更は一切容認しない」とコメントしました。

さらに「アルメニアとアゼルバイジャン共和国の両国の共同声明には、地域諸国の国家主権及び領土保全の尊重、そして一切の国境変更への反対という3つの原則が盛り込まれている。これらはイラン・イスラム共和国の立場と完全に合致するものである」と語っています。

加えて「他の回廊の問題は完全に棚上げされ、議論されているのはアルメニアの主権と管轄権の下、同国の領土内に建設されるトランジット街道である。また、伝えられるところでは、このプロジェクトの実施はアルメニアに登記され、同国の法律に基づいて活動するアメリカ・アルメニア系企業によって行われる」と強調しています。

アラーグチー外相は最後に「イランはこの地域における一切の外国勢力の存在に対しても警告を発しており、そのような行動は平和と安定を脅かしかねないと強調してきた。また、このプロジェクトにアメリカ企業が関与している可能性はイランにとって懸念材料であるとともに、この問題は双方間に伝えられており、その進展は間近から注意深く追跡・監視されている」と結びました。
 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter