イラン外相:「過去の失敗経験を繰り返しても米国に全く奏功せず」
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アラーグチー・イラン外相が、「平和目的のわが国の核施設に対する米国とシオニスト政権イスラエルの攻撃にIAEA国際原子力機関が沈黙していることは、同機関の重大な失策である」と語りました。
(last modified 2025-12-22T10:40:15+00:00 )
12月 22, 2025 13:01 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が、「平和目的のわが国の核施設に対する米国とシオニスト政権イスラエルの攻撃にIAEA国際原子力機関が沈黙していることは、同機関の重大な失策である」と語りました。

セイイェド・アッバース・アラーグチー外相は、ロシアのニュース局・ロシアトゥデイの21日日曜付の独占インタビューで、イランと米国との間接交渉について「米国大統領特使との協議では5回の交渉が行われ、さらに6回目の交渉も予定されていたが、その前にイスラエルがイランを攻撃し、米国もそれに加担した」と述べています。

【ParsTodayイラン】アラーグチー外相はこの行動を苦い経験だとし、「米国が正当な理由もなくJCPOA(包括的共同行動計画、通称;対イラン核合意)から離脱したことは、不信感をまねくアメリカの行動のもう一つの例だ」とコメントしました。

また「イランは公正かつバランスのとれた合意を結ぶ用意はあるが、命令や圧力は受け入れない」と強調しています。

さらに「米国が尊重と相互利益に基づいたアプローチで交渉に臨めば、イランもそれを検討するだろうが、過去の経験は、圧力や脅迫が奏功しないことを示している」と述べました。

そして、イラン中部ナタンズとテヘラン南方フォルドゥの核施設に対する米国の攻撃について、「これらの攻撃は深刻な被害をもたらしたが、イラン国民の技術と意志は損なわれていない」と語っています。

加えて「イランは核技術を平和利用するという正当な権利を有しており、決してこの権利を放棄しない」と付け加えました。

続けて「イランの科学者や国民はこの技術の獲得のために自己献身している。そして、イランの核計画はこれまでも、そして今後も常に平和目的であり続ける」としています。

アラーグチー外相はまた2015年の対イラン核合意の成功体験に触れ、「当時、イランは制裁解除と引き換えに信頼を構築し、その結果、世界が外交の成果として称賛する合意が成立した」と述べました。

さらに「これとは対照的に、アメリカとイスラエルの軍事作戦は失敗に終わり、目標を達成できなかった。したがって、アメリカには2つの道が残されている。それは圧力行使を続行して失敗するか、それとも外交に復帰し公正な合意に至るかのいずれかだ」としています。

そして、「情勢不安の主要因は地域における米軍の駐留にある」との見解を示し、「こうした駐留は緊張を高め、対米不信感を増大させ、地域をのさらなる不安定をまねいている」と述べました。

アラーグチー外相は最後に「イランは自国を守る準備ができており、失敗した過去の経験を繰り返してもアメリカにとって何の成果も生まないだろう」と結びました。

 

 


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