無人機アバビル3によるイランの戦闘・偵察能力
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i128822
イラン製無人機「アバビル3」は、戦闘用無人機技術において同国が自給自足・自立を果たしていることの象徴であり、イランの抑止力向上に重要な役割を果たしています。
(last modified 2025-08-12T05:47:13+00:00 )
8月 12, 2025 14:43 Asia/Tokyo
  • イラン製無人機「アバビル3」
    イラン製無人機「アバビル3」

イラン製無人機「アバビル3」は、戦闘用無人機技術において同国が自給自足・自立を果たしていることの象徴であり、イランの抑止力向上に重要な役割を果たしています。

アバビル3は偵察、監視、ピンポイント攻撃といった任務向けに設計されたイラン製の多用途戦術無人機です。

【ParsTodayイラン】この無人機は当初、40kgの爆薬を搭載した自爆無人機として開発されましたが、後に新たな要件を満たす偵察用無人機へと改造され、最終的には武装無人機となりました。

設計上の特徴:

アバビル3は、翼上部に垂直方向の舵を備えた一体型の胴体と、空力特性を向上させる2つの垂直方向の舵を備えています。胴体は主に軽量複合材料で作られており、一定の緊張に対して柔軟に機能します。全長は約3メートル、翼幅は約4.5メートルという小型サイズであることから、移動式地上部隊、軍用車両、さらには船舶など、様々なプラットフォームへの配備と発進がしやすくなっています。

エンジンと性能:

この無人機は、2枚羽のプロペラを駆動するピストンエンジンを搭載しています。このエンジンは機体後端に搭載されており、時速約150~200kmに達するのに十分な推力を発揮します。また最大8時間、または250kmの航続距離を飛行できる燃料を搭載しています。

センサーと最大搭載許容量:

アバビル3は、機体下部に昼間用電気光学(EO)カメラとサーマル(IR)センサーを含む光学システムを搭載しています。これらのシステムにより、この無人機は昼夜を問わずリアルタイムの監視と偵察を履行できます。

武器と攻撃能力:

アバビル3は様々な小型誘導兵器を搭載可能で、単なる偵察用無人機から攻撃プラットフォームへと変身できます。また、小型誘導爆弾や空対地ミサイルを搭載していることから、静止および移動する標的のいずれも高精度で攻撃できます。

配備と戦術的使用:

アバビル3は、イランイスラム革命防衛隊、政府軍、その他のイラン武装軍部隊で使用されています。この無人機は、様々な部隊で運用され、多様な任務に使用できるように設計されています。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter