イランでは本当に四季の同時体験は可能なのか?
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イランに見られる四季折々の美
驚くほど多様な地理的特徴と広大な国土を誇る持つイランでは、国内のいずれの地域でも様々な季節を体験できます。
イランは豊かな歴史と文化を持つ国ですが、中でもその最大の魅力の一つは、他にはない気候風土の多様性です。イランでは実際に、一日のうちに四季を同時に体験することが可能なのです。
【ParsTodayイラン】この記事では、イランの気候風土の多様性と四季折々の変化についてご紹介します。
多種多様な気候風土を誇るイラン
約164万8195平方キロメートルの総面積を持つイランは、地理的に複数の異なる気候区分を有しています。そのため、閣内の各地域によって気候や季節が異なります。北部は温暖で湿度が高く、南部は高温で陽光にきらめく湖やビーチが横たわっています。一方、冬には山岳地帯では積雪が見られ、また中部の平野では夏は暑く乾燥し、息を呑むような砂漠の絶景が広がります。
外国人の反応は?
イランを訪れた外国人観光客は、この国で見られる四季の多様性に驚嘆しています。例えば、「Incredible Iran」というウェブサイトでは、イランの独自の魅力の一つとして、1日で北部の美しい湖を眺め、南部のペルシャ湾の燦然と輝く陽光を感じ、エルブルズ(ペルシャ語ではアルボルズ)山脈という山岳地帯で冬の雪景色を体験できることが挙げられています。
また、ウェブサイト「Eavar Travel」は、イランが観光客にとって最も独自性に溢れた国の一つであり、あらゆる場所で同時に異なる季節を体験できることを強調しています。イラン旅行を計画する際に、多くの観光客がこの地理的特徴に感銘を受け、それがより多くの観光客を惹きつけていることをも指摘しています。
四季を同時に体験
春にはイラン北部、特にマーザンダラーン州とカスピ海沿岸では色とりどりの花々が咲き誇る一方で、エルブルズ山脈の斜面では冬に降った雪が残っています。
テヘラン州北部ディジンおよびファシャム地区のような山岳地帯では、真夏でも涼しく心地よい山の空気を味わうことができます。そしてもちろん、これらの地域では雪上スキーも楽しめます。そのため、イランの山岳地帯への旅行では、夏の日でも足元に雪を体感できるのです。
北西部・東アーザルバーイジャーン州の中心都市タブリーズとその周辺地域では、夏の南部諸都市の暑く乾燥した気候を忘れ、涼しく快適な気候を満喫できます。
中部ヤズドと南東部ケルマーンでは、夏の暑い時期には日中の気温が急上昇しますが、これらの州の砂漠地帯では夜は格段に気温が下がり、涼しく快適です。つまり、これらの地域では、日中は暑く、夜は寒いという、一日の中で気温の変化や寒暖の差が実体験できるのです。
結論として言えることは、一度の旅行で自然の美と四季折々の変化を満喫できる、独特で一味違う体験をお探しなら、イランはまさに無比の選択肢だということです。つまり、ある日は太陽が降り注ぐ街で過ごし、次の日は雪遊びを楽しみ、北部の緑豊かな森を散策し、南部の砂漠地帯で夏の暑さを体感する、などということが可能です。このことから、イランはまさに他に類を見ない、独自性に溢れた旅先と言えるでしょう。