イラン外相:「スナップバック実施ならIAEAとの合意は無効に」
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i129536-イラン外相_スナップバック実施ならiaeaとの合意は無効に
アラーグチー・イラン外相が「対イラン核合意内のスナップバックメカニズム(対イラン制裁の再発動を可能にする仕組み)が実施されれば、イランとIAEA国際原子力機関の間の協力協定は無効となり、イランはそれ相当の対応をするだろう」と警告しました。
(last modified 2025-09-23T03:28:31+00:00 )
9月 23, 2025 12:21 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が「対イラン核合意内のスナップバックメカニズム(対イラン制裁の再発動を可能にする仕組み)が実施されれば、イランとIAEA国際原子力機関の間の協力協定は無効となり、イランはそれ相当の対応をするだろう」と警告しました。

アラーグチー外相は22日月曜、第80回国連総会に出席するため米ニューヨークに到着した際、イランが今回の総会に出席することの重要性に言及し「今年の国連総会の重要な特徴は国連創設80周年と重なったこと、そしてシオニスト政権イスラエル及び米国によるイラン攻撃後にイランが初めて出席したことである」と語っています。

【ParsTodayイラン国際】アラーグチー外相はまた「イランは国連総会において、12日間の聖なる防衛(去る6月のイスラエルとアメリカによる対イラン12日間戦争)におけるイランの抵抗の正当性および、わが国の核計画が平和的なものであることを主張する」と強調しました。

さらに、核分野での最近の動向についても「国連安全保障理事会のスナップバックが機能するとなれば、イランとIAEAの協力協定も無効となり、両者の関係は新たな状況に入るだろう」とも述べました。

加えて「外交プロセスを進める上での欧州3カ国の行動は『破壊的』というべきもので、イランはそれに対し然るべき適切な対応に出るだろう」とコメントしています。

そして、ラファエル・グロッシIAEA事務局長や欧州諸国の外相らとの今後の会談にも言及し、「この期間は最終的な協議のための機会だ。相手方はいずれも、イランとの協力の道あるいは、対決の道を選ぶかを決めねばならない」と語りました。

続けて「イランは敬意と尊厳ある言葉のみを受け入れる」と強調し、「イランは外交を求めており、イラン国民の利益と安全保障上の関心事が確保される限り、平和的解決策を見出す用意があることを示してある」と述べています。

アラーグチー外相は最後に「米国がJCPOA包括的共同行動計画(通称;対イラン核合意)を一方的に離脱したことが現在の結果を招いた」とし、「イラン国民の進むべき道ははっきりしているが、地域・国際体制の利益のためには外交的解決が必要であり、イランはこのための万端の準備が整っている」と結びました。
 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter