イラン外相:「世界は危険な無法の道を歩む/わが国は法に基づく秩序を固守」
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アラーグチー・イラン外相が、米国が支持する「武力による秩序」に警告を発し、「国際法が摩耗・侵食されてきており、わが国はイランは自衛権に基づきあらゆる侵略に抵抗する」と強調しました。
(last modified 2025-11-17T07:26:38+00:00 )
11月 17, 2025 15:34 Asia/Tokyo
  • イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相
    イランのセイイェド・アッバース・アラーグチー外相

アラーグチー・イラン外相が、米国が支持する「武力による秩序」に警告を発し、「国際法が摩耗・侵食されてきており、わが国はイランは自衛権に基づきあらゆる侵略に抵抗する」と強調しました。

アラーグチー外相は16日日曜、「侵略、侵略、そして防衛下における国際法」をテーマにテヘランで開催された国際会議において、「大国の攻撃によって国際法の基本原則が圧迫されている」とし、「世界は平和と共存ではなく、戦争と暴力が国際関係の規範になりつつある重大な段階を迎えている」と語っています。

【ParsTodayイラン】イラン外務省長官は国連創設80周年に言及し、「第2次世界大戦後の構造が以前よりも注目を集めるようになると予想されていたが、一部の修正主義勢力が一方的なアプローチでその基盤を脆弱化させている」と述べました。

また最近の米国の政策を批判し、「アメリカが『ルールに基づく秩序』と称するものは、実際には西側諸国の一時的な利益に基づいて定義されており、今日ではこの主張をさらに超えて『力に基づく秩序』を推進する方向に進んでいる。この傾向は、事実上、弱肉強食への逆戻りに等しい」とコメントしています。

さらに、世界の軍事予算の大幅な増加にも言及し、「この状況は、軍備競争を助長し、世界の安全保障を新たな脅威にさらした軍国主義政策の直接的な結果である」と語りました。

加えて西アジア地域の情勢についても「去る6月に発生した、米国の直接支援を受けてのシオニスト政権イスラエル政権による対イラン攻撃は国際法の公然たる違反であるとともに、交渉プロセスに対する攻撃でもあった」と強調しました。

そして「イスラエル政権は西側諸国の支援に頼り侵略行為を続行するとともに、人道上の原則に違反しており、地域のいずれの国の安全も保証していない」と述べています。

続けて「イランは国際的な原則に基づき、また完全な自衛権にそって侵略者に対処した。イラン国民はあくまで平和を希求してやまないが、侵略に対しては最後まで抵抗するだろう」としています。

アラーグチー外相は最後に「今日、世界は力による言説と法による言説のうちいずれかを選ばねばならない時を迎えており、イランは法に基づく秩序への回帰と地域・国際協力の強化の道を追求するだろう」と結びました。

 

 


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