イラン外務次官:「西側諸国は交渉の用意なし/スナップバックの悪影響は抑制」
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イランのカーゼム・ガリーブアーバーディ外務次官
ガリーブアーバーディ・イラン外務次官が16日日曜、「我々の相手側(西側諸国)は交渉に備える必要があるが、現時点ではその用意がない」とし、「関係当局者や機関はスナップバック(核合意内に定められた、対イラン制裁の再発動を可能にする仕組み)の悪影響の抑制に努めたが、この抑制の結果、西側諸国はIAEA国際原子力機関での決議の模索に走った」と語りました。
【ParsTodayイラン国際】イランが常に国際社会との対話と建設的な折衝への取り組みを強調してきた中、カーゼム・ガリーブアーバーディ外務次官の立場表明は、不公平かつ一方的な西側諸国政策に対するイランの正当性を改めて浮き彫りにした形となっています。
ガリーブアーバーディ次官は、「侵略下の国際法:侵略と防衛」をテーマにイラン外務省政治国際問題研究センターで開催された会合の傍らで、「交渉は双方向のプロセスであり、要求の押し付けではない」と指摘するとともに、イランが交渉のテーブルを一度も離席したことはなく、常に平等で敬意ある対話の用意があることを強調しました。
また、「対照的に、西側諸国は真の交渉の準備ができていないのみならず、スナップバックの違法な発動やIAEA理事会での政治決議の発動といった手段を使ってイランに圧力を行使しようとしている。一方、非同盟運動の121カ国および国連安保理の常任理事国たる中国とロシアを含む国際社会の大多数は、これらの措置を支持していない。これは西側が押し付けた外交の失敗の明確な兆候だ」と述べています。
さらに、イラン国内でスナップバックの悪影響を抑制するための取り組みがなされていることを指摘し、「イランは平和目的で稼働する核施設が攻撃されたにもかかわらずIAEAとの協力を継続しているが、西側諸国がこの協力に無関心で政治的圧力に重点を置いていることは、西側諸国の隠れた目的を示している」と強調しました。
ガリーブアーバーディ次官は最後に「イランは自らの原則を維持した上で、慎重かつ思慮深く構えており、相手側がアプローチを変えれば、真の対話に応じる用意がある」と結びました。

